おおかみ男の娘
「うん…って…え゙!?鏡?」
「その辺の壁に自分の姿を映す物があるから。」
「へぇ~分かった!!」
そう言って椿ちゃんは廊下へ出ていった。
その隙に僕は彼女の絵を覗き込んだ。
「……これって…僕!?」
てか、椿ちゃん凄く上手なんですけど…
「おいおい…倉田、椿ちゃんの絵、勝手に見たら
あかんやろ。」
「………っ///ごめんなさい。」
健(タケル)先輩に見られてた…。
やばい…顔がカアーッて熱くなる。
「俺にとったら別にええねんけど
椿ちゃん、一生懸命書いてたからな…。」
「……そうですか。」
「黙っといたるからフツーにせーよ!?」
「ハイ…。」
そっか…椿ちゃんも僕の事を書いてくれたんだ。
一生懸命書いてくれたんだ…。
そう思っていると椿ちゃんが又、廊下から
アート室に戻ってきた。