おおかみ男の娘
でも皆何を計画するつもりだろう…?
「まぁいっか」
僕はそう思い直し、席へと戻ってきた。
すると前の席の桐生院さんが
ひょこっと顔を出してきて
「倉田くん、もうあの女と関わるのはやめた方が良いと思うわよ…。」
と僕に言った。
「どういう意味?」
僕が桐生院さんにたずねると…
「さぁね…詳しくはあの女に聞いたら?」
と彼女は椿ちゃんの方をちらっと見た。
でも僕には……
「そんな資格はない。だから桐生院さんの言う事は聞けないや…。」
「……自分が死ぬことになっても!?」
「えっ…!?」
死ぬってどういう事?
意味が分からない。
何で僕が死ぬんだよ…!?
「そんな顔しないでよ………冗談だって。」
「はははは…なんだ。ビックリした…。」