おおかみ男の娘

でも、桐生院さんが


<<……自分が死ぬことになっても!?>>


って言ったときの顔は

真剣そのものだった。



嘘だけど嘘だと思えない。


何だろうか…この胸のざわつきは…。



そんな気持ちで僕は

今日の授業の時間を終えた。



クラスの皆が一斉に椿ちゃんの

回りを囲んで賑わいだした。


「ねぇ椿ちゃん!今日、時間空いてる?」


「…………?空いてるけど。」


「マジで!!じゃあ決まりだな♪」


「………何が?」


椿ちゃんが訳が分からないという顔を

してポカンと皆を見つめた。


「椿ちゃんの新入生歓迎祝いだよ。
あたしん家集合ね!!待ってるよ♪」


「………へっ?」


「それじゃーな!!椿ちゃん☆」


そう言って皆は手を

降って教室を出ていった。
< 42 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop