おおかみ男の娘
すると椿ちゃんはふと顔を上げて
皆の方を見た。すると恵梨ちゃんは…
「さっ、楽しみましょ♪」
と手を差し伸べる。椿ちゃんは
恵梨ちゃんの手を取って立ち上がった。
恵梨ちゃんの家で始まったのはカラオケ。
彼女の家は一部屋、カラオケ用に
作った部屋があったのだ。
「うわぁぁぁ~上手いなぁ♪崇広くん!!」
「紅組80点も負けてるよ…トホホ。」
「イエーイ!!白組、皆歌うまくて最高!!」
そんな盛り上がる声が上がっている中、
1つだけ気になる事があった。それは…
「桐生院さんはいないの?」
そうだ。彼女の姿が先程から見えない。
「あぁ、彩ちゃんなら遅れるそうよ。」
恵梨ちゃんはそう言ってニカッと笑った。