おおかみ男の娘
桐生院さんは弓と矢を持っていて今にも
何かを狙っているような表情だった。
「皆はこの部屋の中に………」
「クソッ…あの狼の女…皆を…。」
桐生院さんはすごく悔しそうな顔をした。
彼女はきっと椿ちゃんの何かを
知っているんだ!!
「桐生院さん…これは一体どういう事!?」
「倉田くん、あの女は狼男の娘なのよ!
私の先祖が千年桜に封印したはずなの
だけれど、貴方封印を解いたわね!?」
千年桜って僕と椿ちゃんが
出会ったあの桜の事だろう…。
「僕が椿ちゃんにキスをしたんだ…。
そしたら彼女、息を引き返したんだ。」
「やっぱり!!だけど…このドアが
開かない限りどうにもならないわ…。」