おおかみ男の娘
そうだ。僕が悪いんだから
僕が何とかしなくちゃっ!!
「桐生院さん、僕が
どうにかしてこのドアを壊すよ!!」
「えっ…?でも……。」
「大丈夫だよ。僕は男なんだ。
力だけはきっといっちょ前だからさ。」
「………うん。任せたわ!!倉田くん!!」
「了解!」
そう言って僕はドアに向かって
体当たりをしだした。
ドアがガンガンと叩き押す。
そして僕が5、6回ドアに体当たりした
所でドアが壊れて開いた。
そして、そこで見た光景は…
「つ…ばき…ちゃ…ん…。」
「………嬉龍くん…。どうして…!?」
目の前に広がったのは跡形もなく
綺麗に人が食われた血の臭いと
赤く染まった部屋の壁だった。