おおかみ男の娘

そうだ。僕が悪いんだから

僕が何とかしなくちゃっ!!


「桐生院さん、僕が
どうにかしてこのドアを壊すよ!!」


「えっ…?でも……。」


「大丈夫だよ。僕は男なんだ。
力だけはきっといっちょ前だからさ。」


「………うん。任せたわ!!倉田くん!!」


「了解!」


そう言って僕はドアに向かって

体当たりをしだした。


ドアがガンガンと叩き押す。


そして僕が5、6回ドアに体当たりした

所でドアが壊れて開いた。


そして、そこで見た光景は…


「つ…ばき…ちゃ…ん…。」


「………嬉龍くん…。どうして…!?」



目の前に広がったのは跡形もなく


綺麗に人が食われた血の臭いと


赤く染まった部屋の壁だった。
< 52 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop