おおかみ男の娘
すると、男達はデレデレして
「はーいっ」
とか言って僕に
「今までごめんな。」
と謝ってきた。
女の子に助けられるなんて情けない…。
だけど、正直嬉しかった。
あんなに可愛くて綺麗な女の子が僕の為
にこんなことをしてくれるなんて…。
「えっと…椿ちゃん。ありがとう…。」
そう言うと椿ちゃんはニコッと微笑んで
僕の手を握った。
胸が大きく高鳴った。
僕はこんな綺麗で素敵な子にキスを…
「あ…あのっ…椿ちゃん///」
「ん?何、嬉龍くん?」
「き…き…昨日はその…///」
「ん?」
「えっと…その…あの…」
だ…ダメだ。ここから先、声に出すと顔が
噴火しそうな位熱くて声がでないや…。
すると、そんな僕を見た椿ちゃんは
クスッと笑って
「ほんっと嬉龍くんって変な人ー。」
と言った。
確かに僕は変な奴かもしれない。
完全に椿ちゃんを好きに
なってしまった場違いな男だから…。