*Love Mail*
「辛かったね…。がんばったね…。でもね、恵理さんは幸せだったと思うよ??蓮を好きになれて…。蓮に愛されて…。蓮が、幸せだって思ったように、恵理さんも幸せだって思ったはずだよ…??」
蓮の目から、次々と涙が溢れた。
こんな蓮を見るのは初めてだった。
「あたしね、わかってたんだ…。蓮が自分のことを探して欲しいって思った理由が…。本当は、助けてもらいたかったんだよね…??ずっと…助けを求めてたんだよね…??」
蓮は、ゆっくりうなずいた。
あたしは、蓮を自分から離した。
すると、蓮は小さくこうつぶやいた。
「それだけじゃない…。」
「え…??」
「助けてもらいたかった…。でも、それだけじゃないんだ…。俺のことを知ってほしかった…。ちひろには、本当の俺を…。」