バカは照れ隠しなんだけど?
「んっ……。あれ、ここ……。」
…見間違え?なわけないか。
何十回も見てるもんな。
「気がついたか?」
「裕也…。なんで…?」
「そりゃ、俺の部屋だもんな。俺がいるだろ。」
「ち…がう。なんで…?」
ダメだ。なんも考えられない。
「ん?なんか、弘樹たちが連れてきた。」
違うよ。
「なんで私じゃないの?」
悔しい。
苦しい。
…悲しい。
「なんで…なんで?」
涙がとめどもなく流れてくる。
「好きなのに…大好きなのにっ…」
こんな待ってたのにな。
まさかの放置プレイか。
「へぇ?俺のこと好きなんだ?」
はっとして、裕也を見ると意地悪そうに微笑んでいる。
「なっなっ…」
焦る私。
それを見て、裕也はさらに意地悪く笑う。