「遺言」short love story
「なぁ、次の休みに二人で出かける約束はどうするんだ?デートだって喜んでたじゃないか」


頬を伝う涙が、舞のベットにポトリと落ちた。


「なぁ、お前の笑顔で俺がどれほど救われてたか知ってるか?毎日仕事しながら、お前に感謝しない日はなかったんだ。その笑顔がもう二度と見れないなんて、俺耐えられないよ」


舞の頭を撫でながら、息子達を見た。


悲鳴に近い声で、泣き続けている。


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