「遺言」short love story
月日が経ち、四十九日を迎えたある日。


未だに俺は、立ち直ってなんかいない。


でも仕事だってあるし、息子達は学校だってあるから、それなりに生活はしている。


心の中は舞のことで一杯でも、それを開放することはできなかった。


仕事と学校を休んで行った法要も終わって、舞の遺品を懐かしむように3人で整理していた。


まだ、捨てられる物は何一つないけれど。


< 16 / 36 >

この作品をシェア

pagetop