「遺言」short love story
大樹と直樹が生まれてから、なかなか二人だけの時間がなかったけど、私、隆義といられるだけで幸せだよ。


泣いた時に抱き締める腕も、涙を拭ってくれる手も、そっとくっつけてくれるおでこも大好き。


アッサリした顔も、小マッチョな体も、黒人みたいなお尻も、大きな笑い声も、全部大好き。


私と知り合う前に手術した左腕の調子があんまり良くなくって、また手術しなきゃいけないかもしれないじゃん?


付き合いだしてその話を聞いた時、私が隆義の腕になりたいって本気で思った気持ちは、今も変わらないよ。


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