無口な彼氏の恋心


二人向かい合っておでんを食べる。

いつも食事中も沈黙は続く。



だけど、今日は違った。



「…和羽」


囁くように呼ばれる。

ドキドキしつつ顔をあげる。


すると、

「!?」

顔をつかまれた。


ゴツゴツした手が頬を撫でる。

「…っ!」

その手が今日叩かれたところをなぞった。


「やっぱり…」


雅人は眉をしかめた。


< 11 / 50 >

この作品をシェア

pagetop