無口な彼氏の恋心


雅人も驚いたように振り向く。

「和羽…?」




名前を呼ばれただけでこんなにドキドキするのはあたしだけなんだろうな。




雅人はあたしを改めて見る。

「…変なこと聞いてごめんね」

そう言って話を切り上げようとしたら、雅人はあたしの頭の上に手をのせた。




「俺が告白した時に言ったこと、覚えてる?」




ハッと息を飲む。

それを見て雅人は頭から手を離した。


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