無口な彼氏の恋心
傘をさして隣の家に行く。
和羽の家と俺の家は隣同士で、部屋も隣だったりする。
一応、チャイムを鳴らすが応答がないのはわかっていることだから勝手に入る。
そのまま、2階にある和羽の部屋に行く。
ノックをして入る。
「和羽…?」
カーテンを閉め切り、電気もついていない薄暗い部屋。
どこにいるんだ…?
目をこらした瞬間、胸から腹あたりにかけて何かがぶつかった。
そのまま背中に回る細い何か。