無口な彼氏の恋心




【和羽side】


「離れろ、和羽…」



低い、怒ってるような声で一瞬にして正気に戻った。


あたし、雷が怖くて、無意識のうちに…!?


「ごめん…!」


すぐに離れる。

でも、離れろなんて…。



やっぱりあたしのこと好きじゃないんだろうな。



悲しくなった瞬間、また外で雷がうるさく鳴った。

目の前の人物に抱きつきたい衝動にかられつつ、ベッドに潜り込み、枕を抱きしめる。


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