無口な彼氏の恋心
何かを抱きしめないと耐えきれない。
ショックと雷の怖さで涙がでそう。
雅人に背を向き、目をギュッとつぶる。
すると、頭に何かが置かれた。
ゴツゴツしてて大きい手。
誰のものかなんて考える必要もない。
「雅人…?」
嫌いなら優しくしないでよ。
もっと好きになっちゃうから。
「和羽、なんか勘違いしてると思う」
雅人が小さく呟いた。
ベッドがギシッと音をたてた。
たぶん、雅人がベッドに座ったから。