無口な彼氏の恋心


何かを抱きしめないと耐えきれない。



ショックと雷の怖さで涙がでそう。



雅人に背を向き、目をギュッとつぶる。

すると、頭に何かが置かれた。


ゴツゴツしてて大きい手。


誰のものかなんて考える必要もない。


「雅人…?」


嫌いなら優しくしないでよ。

もっと好きになっちゃうから。



「和羽、なんか勘違いしてると思う」



雅人が小さく呟いた。


ベッドがギシッと音をたてた。

たぶん、雅人がベッドに座ったから。


< 34 / 50 >

この作品をシェア

pagetop