無口な彼氏の恋心


雅人がそんなことを…。



「…和羽に無理させたくないけど、触ったら無理」



さらに顔を真っ赤にしながら言う雅人。

「じゃあ、今まで何もしなかったのも…」

雅人はきまりが悪そうに顔をそらしながら、首を縦にふった。


「…ばーか」

「えっ!?」


思ったことを言うと雅人は驚いてあたしを見る。



「あたしは雅人が好きなんだよ…?」



頭から離れていた手に自分の手を重ねる。


「…何もないのは、ちょっと嫌だ」


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