無口な彼氏の恋心


手を繋いで、うちについた。


「ただいまー」


自然と手が離れる。


ただいまとは言ったけど親はいない。

両親どっちも仕事だから。


「…お邪魔します」


雅人も呟きながら家に上がる。

部屋に行き、適当に座る。



座ったのだけど。



「ま、雅人…?」


雅人は胡座をかいてその上にあたしを座らせた。



ものすごく恥ずかしい、この体勢!



「んー…」


< 44 / 50 >

この作品をシェア

pagetop