無口な彼氏の恋心


「お呼びだよ…」




――――あーぁ、またか…




いい加減うんざりしてくる。

「大丈夫?」

愛が心配そうに聞いてきた。


「大丈夫」


力強く頷いてから愛を置いてドアに向かう。

上級生の人数は5人。


「ちょっと来てね、風早さん」


意味ありげに言って上級生達は歩き出す。


みんな綺麗なんだからあたしなんかほっといて…。


いつも思う本音。


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