恋……スル?-小沢 圭治編-
Chapter10‐嵐の後のスイートタイム(おまけ)‐
クリスマスにやっと想いが通じてから早2ヶ月──。
爽やかに晴れた、少々早めの心晴日和…もとい小春日和に、私は専務が住むマンションにお邪魔していた。
…あ、二人きりで会う時は“圭治さん”だった。
未だに慣れない…。
「コーヒーでも飲むか?適当に座ってろ」
「あ、はい!ありがとうございます」
とりあえずリビングのソファーにゆっくりと腰を下ろす私だけれど…
全然落ち着けないっ!!
慣れないのは名前で呼ぶのだけじゃないのだ。
こうやって彼の部屋に上がるのは初めてなんだから!