恋……スル?-小沢 圭治編-
「すみませんっ!!すぐ作ります!!」



慌ただしく資料を取り出す私に、専務は大きなため息をついて舌打ちした。


ひぃぃ~~怖いっ!!



「ったく…俺が気付かなかったらどうなってたと思う!?
期限を守らないなんて、すぐにお客様の信用を無くす。お前だけじゃない、会社の問題なんだよ!

ここんとこ忙しいからってそれを理由にしたりするんじゃねーぞ?全部お前の怠慢だ!
絶対今日中に間に合わせろよ、いいな!?」


「ハイっ!すみませんっ!!」



ぎゃ~~涙出そう……。


でもこればっかりは専務の言う通りです…本当に自分が恨めしい…。


いつまでも消えない専務の怒りのオーラと、皆の憐れみの眼差しをひしひしと感じつつ私は資料を広げ始めた。



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