恋……スル?-小沢 圭治編-
久々に飛んだ専務の怒号に、それからは皆が黙々と仕事に取り組んだのは言うまでもない。


見積もりも金具や宝石、デザインを考慮して計算するから一日で作るのは一苦労だ。


それでも泣き言なんて言ってられない。


休憩も取らず今までにないほどのハイスピードで見積もりを出し、なんとか終わったのは午後6時。


幸い小松様はパソコンのメールでのやり取りを行う方だったから、これですぐに送ることが出来る。



「見落としはないし、金額も合ってるし…
よし、これで送信!」



最終確認は念入りに行って、遅くなってしまったお詫びの言葉も添えてメールを送信した。


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