恋……スル?-小沢 圭治編-
「わかった、もらってやるよ。
一緒に食べよう」


「……はい」



何気ない専務の一言が、なんだかとても嬉しかった。


いつも無駄になってしまっているコンビニ弁当だけど、今日は一緒に食べてくれる人がいる──。

それだけで心が温かくなった。


これはきっと、熱いコーヒーとオムライスのせいだけじゃない。




「…コンビニ弁当よりラーメンが食いてぇな」


「じゃあ食わんでいいです!!」



この可愛くない口は相変わらずだけどね!


でも、いつの間にか残業の辛さも、専務と二人でいる気まずさも感じなくなっていた。


──こんなの、予想外だ。








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