恋……スル?-小沢 圭治編-
──実は。
あれから専務と残業することになった日は、私は専務にここのコーヒーを買って差し入れている。
二人でコーヒーを飲んでいると、なんだか空気が柔らかくなる気がするんだ。
それに、お互い好きだというモノを見付けたのは初めてだったから、なんとなくそれを共有したくて。
どうしてそうしたいと思うのかはわからないけれど…
専務とほんの少し近付いてから、不思議と仕事も調子が良いのは確かだった。
「どんどん綺麗になってくんだもん、心晴ちゃん」
「え?」
「なんか妬けちゃうな」
急にシュンとして耳もしっぽも垂れ下がったワンコのような朝陽くんに、私はぷっと吹き出す。
あれから専務と残業することになった日は、私は専務にここのコーヒーを買って差し入れている。
二人でコーヒーを飲んでいると、なんだか空気が柔らかくなる気がするんだ。
それに、お互い好きだというモノを見付けたのは初めてだったから、なんとなくそれを共有したくて。
どうしてそうしたいと思うのかはわからないけれど…
専務とほんの少し近付いてから、不思議と仕事も調子が良いのは確かだった。
「どんどん綺麗になってくんだもん、心晴ちゃん」
「え?」
「なんか妬けちゃうな」
急にシュンとして耳もしっぽも垂れ下がったワンコのような朝陽くんに、私はぷっと吹き出す。