恋……スル?-小沢 圭治編-
Chapter4‐ナルシストモデルVSデザイナー‐
その後アトリエに行ってからは、専務は何事もなかったように仕事をしていて、まったくおかしなことはなかった。
あの時の専務は、確かにいつもと違う違和感みたいなモノを感じたのに…
あれは何だったんだろう?
でもそんなことを気にしてるのはどうやら私だけのようだ。
…というか、私だって気にしていられない。
クリスマスまであと一週間なんだから!
『クリスマスは俺と過ごすんだよな?』
なんて甘いんだか苦いんだかわからない言葉の通り、仕事に追われて専務と過ごすのは避けられないだろう。
寂しいクリスマスだ…
やっぱりケーキも見栄で2つ買うしかないかも…。