恋……スル?-小沢 圭治編-
「君の上司がデザインしたアクセサリーの出来を拝みたかったからだよ、心晴」



──その時。


低音だけど滑らかな聞き覚えのある声がして、皆一斉に振り向くと。


ショップの入口には今まさに話していた氷上の貴公子が、麗しい笑みを携えて立っていた。



「大沢さんっ…!!??」



──げげっ!!

と、私の心の声はなんとも古いリアクションをとる。


だって、だって……!!



「『心晴』って…
お前知り合いだったのか?」


「知り合い…というか…!」


「心晴は僕と一週間だけ付き合っていたんですよ、小沢専務」



ぎゃーーー!!

やっぱり言ってくれたわ、この人ーー!!


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