恋……スル?-小沢 圭治編-
「何故この僕がそんな馴れ合いのようなことをしなければならないんだ?
容姿を売りにしたいのならこの僕だけで十分だろう」



長く綺麗な髪の毛をさらりと掻き上げながら言う大沢さんは、その姿も絵になるくらい美しいけれど……


この二人、謙遜しなさ過ぎでしょう!!



言葉を無くして呆気に取られる夜光さんをそのままに、お店を去ろうとした大沢さんはくるりと専務の方に向き直る。



「…あぁ、でも小沢さんのデザインしたアクセサリーは上出来だった。
僕お気に入りのヒトミ·ママノのデザインとよく馴染んでいる。またお願いするよ」


「ありがとうございます、大沢様」


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