恋……スル?-小沢 圭治編-
それでもあの睨みには思わず畏縮してしまう。

綺麗な顔だけど…
絶対私より年下だけどっ…!!



ほんの少し怯えつつ、それでもなんとか威嚇しようという目で見つめ返すと、ヤンキー君はぷいっと前を向いてしまった。


どうやら彼らはもう食べ終えたらしく、店員さんが空いた器を下げようとやってくる。

でも、その店員さんの手には何かが……



「“ふわぷるとろりん杏仁豆腐”お待たせいたしました~!」


「ぶーーーっ!!」



……ヤバい、思わず吹いてしまった。


だって、あのヤンキー君が頼んだんでしょ?
“ふわぷるとろりん杏仁豆腐”……

めちゃくちゃ可愛いじゃない!!


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