恋……スル?-小沢 圭治編-
もう少しでキス出来たのにっ…!

と、ものすごく悶々としながらドアを開けた。



「お待たせ致しました。申し訳ありません」


「いえ、すみません!こんな閉店間際に…

……梅津さん……?」



お辞儀した頭を上げると、そこにいたのは──




「──聡…!?」



忘れもしない、あの時確かに恋をしていた彼だった。



あの頃と変わらない、眼鏡の奥の優しげな瞳は、私と同じように大きく見開かれていた。



何で……

どうして今逢っちゃうの?


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