恋……スル?-小沢 圭治編-
「せっかくいいモノを買ってきてやったのに…
人をおちょくるようなヤツにはおあずけにするぞ」


「えっ!?」



慌てて専務に近寄り、箱をよく見てみると…



「わぁ!コマツ堂のケーキ!?」



美味しいと評判のお菓子屋さん、コマツ堂のシールが貼られていた。

中を覗くと綺麗にデコレーションされたショートケーキとガトーショコラが一つずつ入っている。



顔を輝かせて専務を見上げると、少し気恥ずかしそうにはにかんでいた。



「…あれからずっとギクシャクしたままだっただろ?
一応クリスマスだから、これでお前のご機嫌取りでもしとこうと思ってな」


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