だから君に恋をしたんだ。
中等部に着きました。
やっぱ、中等部の表示が小さいのは、建物が小さいからではなく…

近くに行くと、デカイ!
中学って、こんな豪華だったっけ?
私の中学生活を返してください…。もう一度、ここからやり直したい…。

「まず、どこに行くの?最初は学園長に挨拶しなくて平気?」

「学園長にはもう挨拶済みよだから、職員室ね。」

「え!?いつしたの?」

「一昨日の夜、監理局の連絡を受けたときにしたわよ。」

「私たちがいなくて平気だったの?」

普通、学園長とかと話す時に私たちは必要なはず。
何で?

「えぇ。勿論。言ってなかったっけ?学園長は杉村さんだよ」

「「杉村さん?!」」

す、杉村さんってあの…監理局でお世話になった杉村さんだよね。
私の知ってる杉村さんは、その人しかいないし。

「マジかよ!あの杉村さんが学園長なのかよ!」

そう。杉村さんは強いんだけど調子者。
イタズラばかりやる、子供みたいな人だ。

「私もビックリしたわよ。向こうに学園長はいるわ、あの杉村さんが学園長だし。」

「そ、そんなこともあるんだね…。」

…ひとまず、知り合いがいたから良いものの…なんか気まずい。

そう、千草は思うのだった。

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