一人遊び転じて、君を抱く
ご都合主義にはいかないだけ
一目瞭然であった。
「変な夢……」
黒の世界。辺り一面にナイフが突き刺さっているそんな世界は、現実ではまずお目にかかれないだろう。
加えて、私がそのナイフの上に――柄の底を足場にして立っているのも、また珍妙。
私の体重でぐらつかないナイフに殊勝なことだと思いながら、ところ狭しとあるそれらを踏んでいく。
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