プラネタリウム
クラス替え
「行ってきます。」
「…」
っているわけないか…。
私は高校生になってから、
一人暮らしを始めた。
でも、その生活はもう慣れた。
「はぁー」
学校行くの嫌だな。
今日から高校2年生になる。
そうすると、必ずクラス替えがある。
嫌な人と一緒になったら、
どうしよう。
そんなことで、ビクビクしながら歩いていたら、いつの間にか駅のホーム。
もう駅か。
「はぁー」
今日も人多いな…
すると、ケータイからブザーが鳴った。
【星香~!今日はクラス替えだね!めっちゃ楽しみ。★美香より★】
それだけのメールでも、
私にとって何か勇気がわいてきた。
古橋美香は私の大親友。
高校入学してから、馴染めなかった私に手を差し延べてくれたのは彼女。
美香といると安心する。
そして、いつの間にか学校の門の前に着いていた。
掲示板の周りが人だらけ。
どうやら、クラス替えの紙が張り出されてるようだ。
「はぁー」
仕方ない。嫌だけど見よう。
恐る恐る人をすり抜けて、見渡した。
渡辺星香はど~こ~だ~??
最悪!美香と離れてしまった。
それに仲の良かった皆とも…
何でよ~
私は、
C組の教室の前で深呼吸をし、ドアを開けた。
「はぁー」
見慣れない人ばかり。
どうするんだろう…
これから先。
と、思いながら席順を見ずに、
一番窓側の列の一番後ろ列の席向かった。
どうせ一番後ろの席でしょ。
そして机に座り鞄を置き、顔を俯せにていた。
そう、小学生の頃からずっとクラス替えの最初は私が一番後ろの席だった。
苗字が渡辺だから。渡辺のわ。
でも好きなんだよね。
だって一番後ろって最高の席じゃん。
「…い」
「おい」
「もしもし~」
「何で寝てんだコイツ」
うるさいな~。
なんだ~??と思いながら恐る恐る顔を上げる。
「あっ!起きた~」
「えっ…??」
いつの間にか私は寝てしまったようだ。
教室を見渡すと誰もいない…
「ねぇねぇ!そこ俺の席!」
「どっどうして??」
男子と喋るとか凄く緊張する!!今まで喋ったことあまりないから。
「どうしてって、え~っと、渡辺星香さんだっけ??」
「はっはっはい。」
「俺は渡辺陸。だから君はもう一個前の席だよ。」
私は呆然としていた。