空ノ向コウ
それからしばらくして、何故かお見舞いにいける回数が減った。
父は相変わらずお見舞いや泊まりに行ってたけれど、私は留守番だった。
ある日、久しぶりにお見舞いに行くと言われ走って学校から帰宅すると
父の姿がなかった。
(仕事はお休みのはずだし・・・お買い物かな?)
ランドセルを片付け、お菓子を食べ、仕方なしに始めた宿題に頭を悩ませながら父の帰りを待った。
しばらくして車のエンジン音が聞こえた。