キラリ
「学校……辞めちゃってたんですか?」


「うん。

骨の病気なんだけど、体の表面からも状態がわかるような感じで。

その内、全身に広がったら、こんな姿みんなには見せられなくなるからって」


「そうだったんですか……。

今は、まだ全身には広がってないって事ですか?」


「とりあえずは、ね。

服で隠れるところだけ」


「じゃあ、会えるうちに輝姫のお見舞いに行きたいです」


「ありがとう。

来てくれるなら早い方が、輝姫も嬉しいと思う」


それなら明日でも、と提案したところ、輝姫のお母さんは

「いいわよ。輝姫にも伝えておく。

ずっとさみしそうにしてるから、話し相手になってあげて」

と言ってくれた。
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