キラリ
輝姫の家に着いてインターホンを鳴らすと、輝姫のお母さんが出迎えてくれた。


紅茶のパウンドケーキは輝姫母子の好物だったらしく、ケーキを受け取ったお母さんはとても嬉しそうな様子であった。




翔太さんと2人で、輝姫の部屋に通された。



「いらっしゃい」


「輝姫。

……具合、どう?」


私が尋ねると、輝姫は少し笑って

「うん。まぁ、元気」

と答えた。



骨の病気と言っても、日常生活には支障の無いものなのだろう。


輝姫は普通に立ったり歩いたりしている。


なのでお見舞いと言うより、ただ遊びに来ただけのような雰囲気であった。
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