キラリ
「はーい。

……持って来るね。ちょっと待ってて」


「あ、輝姫。

いいよ。俺が行く。
病み上がりだろ、座ってろって」


翔太さんがそう言ったが、輝姫は

「ありがとう。
でももう大丈夫だから」

と、部屋を出て行ってしまった。



輝姫がいなくなってしばらくすると、翔太さんに

「ね。

初詣、結局行けるの?」

と尋ねられた。


こんな時に話す事じゃないだろうに。


どうなってるんだこの人は……と私は呆れ

「お正月は親戚の家にお年玉もらいに行かないといけないから」

と、素っ気なく答えた。


「じゃあお年玉もらってから、どっか行こうよ。
1回くらい俺と遊んでよー」
< 121 / 169 >

この作品をシェア

pagetop