キラリ
お茶を飲み終え、千明がトイレに立った隙に

私はそれとなく、感情を込めずに、千明との事を翔太に問い詰めた。


「いつ千明と知り合ったの?」


「2学期」


「なんでまた」


そう尋ねると、翔太は淡々とわけを語った。


「なんか、今まで会った事無いタイプだから面白いなぁと思って。
ピアノ一筋で、俺に対しても冷たくて。

あ、でも千明さんと付き合いたいわけじゃないから。
付き合うのは輝姫だけ」


……千明の事、本人の前では「ちゃん」付けで呼ぶくせに。
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