キラリ
そこまで想像して、ある事に思い当たった。



もしかして私は、千明を羨んでいるのだろうか。



千明は変な病気じゃない。


ピアノの才能を認められつつあって、翔太からも好かれていて。



私が今までしてきたような努力をしなくても

――つまり外見を可愛く綺麗に保ったり、積極的に友達を増やしたり、彼氏を作ったり、親や教師からの信用を得たりという

そんな努力をしなくても、勝手に、自動的に、幸せになっていく千明。


嫌だ。


私より千明の方が実は幸せだなんて、考えたくもない。


考えたくないという事は

やっぱり……。



いや、それでもいい。


それなら尚更、私が千明の将来をめちゃくちゃにしてあげなければ。
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