キラリ
この日は一通り基礎の練習メニューをこなした後

10分ほど休憩をとった。


その間、翔太は私と一緒にいてくれた。



「ごめんね。

ちょっと行ってくる」



友達にそう言い残して、私と翔太は手を繋ぎ、人気の無い校舎の東側へ歩いて行った。


吹奏楽部の演奏が、かすかに聞こえてくる。
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