半透明な心
夏でも 春でもない そんな季節。
朝でも 昼でもない
そんな時間。
うっすら見える青い空。
私は、ラムネを飲みながら神社の影になってる階段みたいな所で空を見た。
涙は自転車の速度とともに襲い来る風で乾いてしまった。
乾いてしまったカラカラの心は、ラムネなんかじゃぁ満たされないけど
カラカラの喉には潤いをくれた。
「………すっ……」
あまりにも人と話すのは久しぶりで、声の出し方を忘れたようだ。
また、私はラムネを飲む。
今度はちゃんと喉を潤すように。