あの先輩が気になるんです!


「おーい、神崎(カンザキ)はいるか?」




そんな昼休みも束の間、わたしたちのクラスに現れたのはサッカー部顧問の佐藤先生。


わたしって佐藤先生に呼ばれるようなことなんてしたかなあ。



「神崎、よかったら放課後にサッカー部の見学に来ないか?サッカー経験者と聞いたから、いいかなと思ったんだが…。それを見てからマネージャーをやるかやらないか決めてもらって構わないから」


聞くと、現在サッカー部に女子マネージャーがいなく雑用は部員が分担している状態らしい。

だからわたしをマネージャーに誘うってことか。



「わかりました、見学に行かせてもらいますね」



強豪校のサッカー部をこんなに間近で見られることもそうそうないだろう。


< 5 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop