あの先輩が気になるんです!
「おーい、神崎(カンザキ)はいるか?」
そんな昼休みも束の間、わたしたちのクラスに現れたのはサッカー部顧問の佐藤先生。
わたしって佐藤先生に呼ばれるようなことなんてしたかなあ。
「神崎、よかったら放課後にサッカー部の見学に来ないか?サッカー経験者と聞いたから、いいかなと思ったんだが…。それを見てからマネージャーをやるかやらないか決めてもらって構わないから」
聞くと、現在サッカー部に女子マネージャーがいなく雑用は部員が分担している状態らしい。
だからわたしをマネージャーに誘うってことか。
「わかりました、見学に行かせてもらいますね」
強豪校のサッカー部をこんなに間近で見られることもそうそうないだろう。