刹那恋愛





だけどやっぱり気分が晴れないままなのは嫌だった

だから


健「雪菜…お前さ、進平と…なんかあった?」


きいてみた




ピクッ


雪「へっ!?…ひひゃ?べ…別に何も…」



おかしいだろ

噛みすぎだろ

ひひゃ…て


不謹慎だけど、可愛いと思ってしまった






健「隠し事か?…俺だけのけ者かよー」

なんかイライラした


すると空気をよんだのか

言えばいいんでしょ!
と少し拗ねながらも教えてくれた





雪「…進平にね、告られたの…。」



いや、おおかたそうだろうと思っていたけども

まさかまさかのまじだったんだな


不機嫌になりながらも先を促す

健「で?…お前は、なんて答えたんだ?」



雪「…好きな人がいるって…。」



あぁ

そうだった

雪菜は直也って奴が好きなんだ




進平が雪菜と付き合える訳がない

勿論、俺が入る隙なんて微塵もない




わかってたんだ



だけど、やっぱり進平には雪菜をとられたくなくて


俺は少し意地を張ることにした



そして、俺のバカな決意により
進平との小さな戦いが始まったのだった




.

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