一途な彼女 × 不良な彼氏
で、……本当に来てるし。
「お帰り幸。遅かったな。」
「友達と一緒にいたから。覚えてる?柚菜のこと。」
「ああ、柚菜だろ。覚えてる覚えてる。」
そう言うと、お茶を飲み出す。
何しに来たんだろう、こいつ……。
「幸。」
「お母さん、何で龍が家にいるの?」
「何だよ幸、その言い方。」
「うるさい。」
「ああ。龍くん、家に住むことになったの!」
「へ?」
「ほら、龍くんの叔父さんアメリカの研究員でしょ?最近忙しくて、中々面倒見れないって…。」
「面倒見れないって…龍なら1人でも大丈夫でしょうが。」
「いいじゃねえか幸。昔のようにさ。」
「じゃあ、あたしには近づかないで。」
「へいへい。」
こいつー!!!
本当に分かってんだろうか…。