一途な彼女 × 不良な彼氏
どうしよう…。
何を話したらいいんだろ…。
「幸、聞いてほしい。」
「聖夜…。」
「俺は、自分の意志でアメリカへ行く。龍夜と一緒に、叔父の研究所で働く。」
「……うん。わかった。」
「……龍夜と退学届も出した。いつ戻るかは、分からねえ。」
「大丈夫。……龍とあたしがいとこなら聖夜もあたしのいとこ。また会えるよ。」
「そうだな。」
うん…。
きっとまた、会えるよ…聖夜……。
聖夜と龍と叔父を乗せた飛行機が、
空高くに飛び立って行った。
………またね、聖夜、龍ーーー。