一途な彼女 × 不良な彼氏
放課後、柚菜と買い物に夢中で
時間をすっかり忘れていた。
ま、こういうときって
1人暮らしは便利だよね〜。
「じゃあ幸、気をつけて。」
「うん柚菜もね。」
ちょっと買いすぎたかな……?
ま、いっか。
全部必要なものだし。
マンションに着き、部屋の階に行くと
うずくまって座っている、
大きな人の影。
しかも、あたしの家の前。
誰だろ?
でも、見たことのあるシルエット……。
「!!聖夜?なんでここに?」
「幸遅い!早く入れろよ。」
そっちが勝手に待ってたんでしょーが。
すっごく偉そーにして。
実際聖夜は有名人だから、
偉いのかもしれないけど。