一途な彼女 × 不良な彼氏
この扉の向こうに、聖夜がいる……。
大好きで大好きでたまらない、
あたしの愛しい人……。
「はぁ〜。幸も、嫁にいっちゃうのか。」
「お父さん…。」
ぎぃぃぃぃぃーーー
コツン…コツン…
お父さんと始めてかも。
並んで歩くのって。
「幸、いつでも家に来い。」
「うん。必ず行くよ。」
コツン…コツン…
……今あたしの目の前には、
嬉しそうに微笑む聖夜の姿がある。
「娘を…よろしくな。聖夜くん。」
「もちろんです。お義父さん。」