一途な彼女 × 不良な彼氏
ー2時間後ー
遅いな〜、愁夜たち。
早く帰ってこないと、
お昼食べれないじゃない。
「聖夜、ちょっと見てきてくれない?」
「ああ。」
ーーーガチャッ
「……ただいま。」
「愁夜!遅かったじゃない。一体何して…どうしたの?その傷。」
愁夜の顔には、ほんの少しの
かすり傷が見えている。
「あー、……何でもね。」
「言いなさい。」
「あ、あの愁夜は私をかばって…。」
「いいよ海菜。何も言うな。」
「でも……。」
「父さん、ちょっと。」
そう言って愁夜は、聖夜と消えた。
一体この短時間で何があったんだ?
海菜ちゃんも言えない雰囲気だし。
しかたない、後で聖夜にでも聞こう。