一途な彼女 × 不良な彼氏
スヤスヤスヤスヤ………
カァーカァーカァー……
「は!今何時?」
カラスの鳴き声で目を覚ますと、
夕日が暮れていた。
あたし、寝ちゃったんだ。
時間、時間…
あれ?携帯がない?
あ、鞄の中だったよ〜。
とりあえず出よう。
扉に手を掛けたが、開かない。
「んんーっ。…だめだ。あたし、どうやって入ったんだっけ?」
考えること2秒。
「ああ、望月くんが開けて行ってくれたんだ。」
思い出して、笑顔になるあたしは
望月くんが言ったとおり、バカだ。
今さら自覚しても、遅いよねー。
誰か来ないかなー?
来ないよねー、こんな雨じゃ……。